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前後の文章を含んだ引用

......ふだんの数倍の体力が必要だった。　夏のあいだ、下刈りで気をつけなきゃいけないのは、ダニに嚙まれることだ。ダニといっても、絨毯に住みつくようなやつとは全然ちがう。山のダニはでかい。五ミリはゆうにあり、肉眼ではっきり見える。袖をまくりあげて作業していたら、ダニが腕を這いのぼった。丸く膨れた腹を持つダニと、確実に目が合ったと思ったね。でかさと形状の気色悪さに悲鳴を上げると、「やかまし......

単語の意味

肉眼（にくがん）

壁蝨・蜱・蟎・螕・八脚子（だに）

肉眼・・・１．（にくがんと読んで）肉体にそなわっている眼球。望遠鏡・顕微鏡などを用いない、生まれつきの視力。また、目で見る表面的な眼識。
２．（「にくがん」「にくげん」どちらとも）仏語。肉身（人間）の所有している、現実の色形を見る眼。形あるものしか見ることができない、普通の人の目。 ⇔ 心眼（しんがん・しんげん）。

壁蝨・蜱・蟎・螕・八脚子・・・ダニ目の節足動物の総称。丸くて非常の小さい虫。人や家畜の皮膚に食いついて血を吸う種や、食料や葉につく種もいるなど、種類が多い。