天然のもので、三代にわたるつきあいの、利根川の業者から仕入れ、冬になると、秋の下り鰻を水田に入れて半冬眠させ、必要に応じて割く。
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:47% 作品を確認(amazon)
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うなぎ
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前後の文章を含んだ引用
......だよ。芸者なんて君、前川へ連れて来たって、あんなに、よろこんではくれやしないものね」 吉野さんが、私に、そう洩らしたことがあった。〔前川〕の鰻は、申すまでもなく天然のもので、三代にわたるつきあいの、利根川の業者から仕入れ、冬になると、秋の下り鰻を水田に入れて半冬眠させ、必要に応じて割く。 これほどに手間をかけているだけに、味は、まったく、むかしと変らない。 白焼の旨さは、いうまでもないが、ここの蒲焼は本当に旨いとおもう。 太平洋戦争中には、タレ......
単語の意味
鰻(うなぎ)
鰻・・・ウナギ科、細長い円筒状のヘビのような魚。体の表面は粘膜に覆われ、ぬるぬるして捕まえにくい。深海で産卵し生まれ、成長した春、河川に上る。食用で、脂が多く栄養価が高い。主には蒲焼などにして食べる。
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うなぎの味、おいしさを伝える表現・描写(魚類のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(うな重)重箱の敷地いっぱいに、ふっくらと焼きあがった蒲焼きが展開している。 焦げ目なく、焼きむらなく、タレを十分に吸いこんで色つや良く、それより何より「敷地いっぱい」が心嬉しく、思わずハシが動いてしまう。 重箱の隅を一区画、ハシで切り取って口に入れる。むろん皮はハシで簡単に切れ、ゴムのように伸びたりはしない。
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 amazon
スーパーのうなぎは、確かにハシで皮が切れない。切れないどころか引っぱるとゴムのように伸びる。 身のほうも、嚙むとコキコキした筋肉のような歯ざわりがある。
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 amazon
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ピラニアの肉は透き通るような白身で、ほどよい脂が乗っている。冬の、旬の、ヒラメのような味がする。
開高健 / 小説家のメニュー amazon
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