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(夜の田んぼ)平野は見渡す限り除虫燈の海だった。遠くになると星のように瞬 いている。山の峡間 がぼうと照らされて、そこから大河のように流れ出ている所もあった。
梶井基次郎 / 城のある町にて ページ位置:7% 作品を確認(青空文庫)
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夜景・夜の眺め
星の光・星が輝く
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前後の文章を含んだ引用
......娘と四人ではじめてこの城跡へ登った。旱 のためうんかがたくさん田に湧いたのを除虫燈で殺している。それがもうあと二三日だからというので、それを見にあがったのだった。平野は見渡す限り除虫燈の海だった。遠くになると星のように瞬 いている。山の峡間 がぼうと照らされて、そこから大河のように流れ出ている所もあった。彼はその異常な光景に昂奮 して涙ぐんだ。風のない夜で涼みかたがた見物に来る町の人びとで城跡は賑 わっていた。暗 のなかから白粉 を厚く塗った町の娘達がはしゃいだ眼を光ら......
単語の意味
瞬く(またたく)
瞬く・・・1.見えたり見えなくなったり光がチラチラする。明滅する。
2.まぶたを一瞬のうちに閉じたり開いたりする。まばたく。
2.まぶたを一瞬のうちに閉じたり開いたりする。まばたく。
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夜になると、灯が簪(かんざし)のようにキラキラして綺麗であった。
林 芙美子 / 耳輪のついた馬「風琴と魚の町/清貧の書 (新潮文庫 は 1-4)」に収録 amazon
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北斗の星は又寒そうに、一枚岩の上を照らし始めました。
芥川龍之介 / 杜子春
雲の隙間に過去の記憶のように星がまたたいて消える
加賀 乙彦 / 海霧 amazon
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夜はおびただしいネオン・サインが、紺飛白(こんがすり)のように、暗い空に光っている。
林 芙美子 / めし amazon
町のあかりであかるくなった夜空が燃えるよう
尾崎 士郎 / 人生劇場 青春篇 amazon
黒い煙突の煙が空をよごしている。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
人魂のように街の灯が、港の水に映っていた。
葉山 嘉樹 / 海に生くる人々 amazon
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