林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:46% 作品を確認(青空文庫)
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叫び声(叫ぶ)・わめく
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前後の文章を含んだ引用
......と、私は雨戸を開けて海を眺めた。明日は尋ねて行ってみようとおもう。私は財布を袂 に入れると、ラムネ一本のすきばらのまま潮臭い蒲団に長く足を延ばした。耳の奥の方で、蜂 の様なブンブンと云う喚声があがっている。 (八月×日) 枕元をごそごそと水色の蟹 が這 っている。町にはストライキの争議があるのだそうだ。 「会いに行きなさるというても、大変でごじゃんすで、それよりも、社宅の......
単語の意味
喚声(かんせい)
蜂(はち)
喚声・・・喚(わめ)いた(=大声で叫ぶ)声。わめき声。びっくりしたり興奮したときに出る叫び声。
蜂・・・膜翅目(まくしもく[=ハチ目])のうち、アリ以外の昆虫の総称。頭・胸・腹を境にくびれていて、特に腹は細長い。ハチといえば毒針で刺すものと思われがちだが、実際に刺すハチはほんの一握りに過ぎない。大きな巣を作って家族で暮らすものもハチ全体で見ると一部のみ。
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叫び声(叫ぶ)・わめくの表現・描写・類語(声・口調のカテゴリ)の一覧 ランダム5
振りしぼるような声が、夜のしじまを切り裂くように響く
つか こうへい / この愛の物語 amazon
父親は、甲高い息子の叫びを、一々胸に釘を打たれるように、聴いてい
た。
獅子 文六 / 胡椒息子 (1953年) amazon
少女の叫び声が弱って来た。次第次第に糸のように甲走 って
夢野久作 / ドグラ・マグラ
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「声・口調」カテゴリからランダム5
ノドに薄いスカーフをまきつけて、誰とも物もいわないのよ。クラシック歌手ってあんなにノドを大切にしなくちゃならないのかしら
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
「仲間割れだな」成瀬は冷静だった。自然現象の説明をするかのようだった。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
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