広い空間に解き放たれるような自由な気持
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:29% 作品を確認(amazon)
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自由に・心置きなく・好き勝手
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前後の文章を含んだ引用
......いだと思った。父も兄もいない十和子は、年長の男とこんなふうに親しく口をきいたことはなかった。奇妙なことに、自分に対する男の優越を感じとれば感じとるほど、十和子は広い空間に解き放たれるような自由な気持になった。 二人でそれから三宮駅の近くで早い夕食をとった。席に落ち着いてから差し出された名刺で、黒崎俊一という名を知った。姓も名も、字のかたちも、音の響きも十和......
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解放された青天井の人間
夢野久作 / ドグラ・マグラ
身体の中に飼っている鳩が自由な羽ばたきをあげて飛び立つ思い
島尾 敏雄 / 出孤島記 amazon
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(青年には)海風が吹くように自由なものがある。
林 芙美子 / めし amazon
それまでわたしの中に絶え間なく流れ、漣(さざなみ)のように押し寄せては引いていった何かが、その時、ふと透明な、うす青い氷のようになって、わたしの中で静まり返り、ぴたりと収まるべきところに収まったのを感じた。 その氷は冷たくはなかった。おかしな言い方かもしれないが、それは決して氷結しない、限りなく水や液体に近い氷だった。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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