黒く突き揚った船の起重機
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:45% 作品を確認(青空文庫)
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トラック・重機
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......夕方東の窓を指さして、母が私を呼んだ。 「可哀そうだのう、むごかのう……」 窓の向うの空に、朝鮮牛がキリキリぶらさがっている。鰯雲 がむくむくしている波止場の上に、黒く突き揚った船の起重機、その起重機のさきには一匹の朝鮮牛が、四足をつっぱって、哀れに唸 っている。 「あんなのを見ると、食べられんのう……」 雲の上にぶらさがっているあの牛は、二三日の内......
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トラック・重機の表現・描写・類語(乗り物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
ひょいと右を見ると、目の前に丘のような荷物自動車が迫って来ていた。
里見 トン / 桐畑 amazon
トラックが獣のような底深い唸りをあげて出発を待っている
五木寛之 / 私刑の夏 【五木寛之ノベリスク】 amazon
交差点でトラックが無茶な右折をやり、砂埃がもうもうと舞い上がった
村上 龍 / 限りなく透明に近いブルー amazon
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「乗り物」カテゴリからランダム5
(夜)木々や畑や山々のシルエットが切り絵のようにゆき過ぎる。
吉本 ばなな / 満月 キッチン2「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
午前五時の露っぽい空気を裂いて疾走する
宮本百合子 / 伸子
ぼんやりした燈 りを睡 むそうに提げている百噸 あまりの汽船
梶井基次郎 / 冬の蠅
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