日本語表現インフォ：ピンとくる言葉や描写が見つかる辞典

ブルーのパジャマを着て、ぼんやりときれいな表情で。彼は、この世から遠い澄んだムードをたたえていた。棺桶のなかの真由を思い出させる顔だった。

吉本ばなな「アムリタ（下） (新潮文庫)」に収録　ページ位置：14%　作品を確認（amazon）

この表現が分類されたカテゴリ

しおりに登録する

前後の文章を含んだ引用

......」と言った。二人とも玄関から上がってくる階段に続くリビングのドアの方を見ていた。私も、コズミくんも遅れてそちらを見た。　弟がいた。　私の弟、由男が立っていた。　ブルーのパジャマを着て、ぼんやりときれいな表情で。彼は、この世から遠い澄んだムードをたたえていた。棺桶のなかの真由を思い出させる顔だった。　彼はぼんやりと私たちを見回して、ゆっくりとこちらに歩いて来た。　私は「由男？」と声をかけたが彼には聞こえない様子だった。そして私たちの間をすり抜けて、バルコニ......

ここに意味を表示

幽霊・化け物・妖怪の表現・描写・類語（空想上の生き物のカテゴリ）の一覧ランダム５

それは七八歳の子供位の大きさで、頭だけが大きく、胴から下がつぼんだように小さくなった、恐ろしいよりは寧ろ滑稽な感じのする魔物だった。

直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録　amazon

吉本ばなな「アムリタ（下） (新潮文庫)」に収録　amazon

私たちの間をすり抜けて、バルコニーのほうへどんどん歩いていき、窓ガラスに映るバルコニーの椰子や向かいのビルや星空に、一瞬まみれたかと思うとかき消えた。

吉本ばなな「アムリタ（下） (新潮文庫)」に収録　amazon関連カテ消える幽霊・化け物・妖怪

逢魔が時の薄明かりに出て来る妖怪

梶井基次郎 / 檸檬・冬の日―他九篇 (岩波文庫　amazon

霊魂なんて所詮、焦立たしさと口惜しさの塊りみたいなもの

河野多恵子 / 最後の時　amazon

このカテゴリを全部見る