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空には、もう細い月が、うらうらとなびいたかすみの中に、まるで爪のあとかと思う程、かすかに白く浮んでいる
芥川龍之介 / 杜子春 ページ位置:3% 作品を確認(青空文庫)
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前後の文章を含んだ引用
......や、白馬しろうまに飾った色糸の手綱たづなが、絶えず流れて行く容子ようすは、まるで画のような美しさです。 しかし杜子春は相変らず、門の壁に身をもたせて、ぼんやり空ばかりながめていました。空には、もう細い月が、うらうらとなびいたかすみの中に、まるで爪のあとかと思う程、かすかに白く浮んでいるのです。「日は暮れるし、腹は減るし、その上もうどこへ行っても、泊めてくれる所はなさそうだし――こんな思いをして生きている位なら、一そ川へでも身を投げて、死んでし......
単語の意味
霞(かすみ)
うらうら
靡く(なびく)
・・・1.遠くにある山などの前に、帯状の煙りのようなものが見える現象。春の朝などによくある、遠くをはっきり見えなくさせる雲のようなもの。
2.目に白いものがかかったようになって、ものがぼんやりと見えること。翳み(かすみ)。
うらうら・・・1.日差しが明るく穏やかに照っているさま。
2.心が落ち着いて静かなさま。
靡く・・・1.草や藻、布などの長くて軟らかいものが、水や風の流に従って横に動く。
2.権力者の意思や命令に従う。また、女性が男性の言うことを受け入れる。
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