鰻屋では、念の入った香の物で酒をのみながら、鰻が焼きあがるのを待つのが、もっともよい。
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:49% 作品を確認(amazon)
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うなぎ
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前後の文章を含んだ引用
......、私などは満腹になってしまう。 だから、このごろは、人に招ばれたときなど、鰻の前に出る料理をきいておいて、そのうちの二品ほどでやめにしてもらうことにしている。 鰻屋では、念の入った香の物で酒をのみながら、鰻が焼きあがるのを待つのが、もっともよい。 しかし、いろいろと料理を出さないと、経営がむずかしい時代に入ってきているのだろう。 鰻にかぎらず、これからの料理屋の経営は大変なことになる一方だとおもう。*前......
単語の意味
香の物(こうのもの)
香(こう)
香の物・・・つけもの。お新香。
香・・・かいでいい匂いがするもの。いい匂いがする物質(香料)を練り固めたもの。火をつけて煙を立ちのぼらせて、香りをたたせるもの。ねり香。お香。
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うなぎの味、おいしさを伝える表現・描写(魚類のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(うなぎのかば焼き)普段はご飯といっしょに食べることでごまかされている小骨と脂のぬるつきが、甘いたれと混じって、非常に喉ごしが悪い。うす黒い皮の部分がゴムっぽい食感で、十日間ほど甘く煮こんだ靴底の味がする。
綿矢 りさ / かわいそうだね?「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon
ウナギは巌さんの指示のもと、最後の二日間を、井戸水を張ったたらいで絶食して過ごした。そのためか、臭みもほとんどない。神去村の澄んだ水が、体液として流れていたとしか思えない味だ。濁りがなく、でも濃厚な、山の空気に似た味わい。皮は香りのいい樹木の皮みたいに、こんがり焼けて鼻をくすぐる。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
鰻を佃煮にするとこれは佃煮の中での王者の感じがする
吉田健一 / 私の食物誌 amazon
うなぎの名店でうな重を注文すると、小一時間は待たされるという。
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 amazon
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