静かだ。まるで建物が主体で、中の人間達はひっそり生きてるかのように。
中村文則 / 教団X ページ位置:19% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
室内(空間)が静か
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......日常では大サービスに見えるこれが、ここでは、この世界では、当たり前のことなんだろうか? 服を着替えドアを開けると、髪の長い男が待っている。彼に続いて廊下を歩く。静かだ。まるで建物が主体で、中の人間達はひっそり生きてるかのように。 ドアを開けると、階段がある。エレベーターはもう使わないらしい。コツコツと靴音が響く。男が振り返る。「私はこれ以上は行けません。教祖様がお会いになる」 暗がりで......
ここに意味を表示
室内(空間)が静かの表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
一歩一歩の歩みもはばかられるほどに静かな家だった。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
造り花の蓮華にふる日の光の音さえ聞こえるくらいしんと静まり返る
芥川 龍之介 / 邪宗門 (1977年) amazon
このカテゴリを全部見る
「音の響き」カテゴリからランダム5
胸の中をふきぬけるような風の音
梅崎 春生 / 桜島 amazon
あたりは息苦しいまでの沈黙に包まれていた。人の声もなく、吠える犬もいない。寄せる波も、吹く風もない。どうしてこれほどまですべてが深く静まり返っているのだろうとミュウは不思議に思った。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
音の響き の表現の一覧
感覚表現 大カテゴリ