ゆでるより蒸したほうが、蒸すよりベイクするほうが、じゃがいもはおいしくなる。

メークインは煮ても身が崩れず歯ごたえのあるしっとり系

ドイツはじゃがいもの国といわれる。レストランに入って料理を注文すると、パンの代りにじゃがいもがでてきた。ゆでたじゃがいもにバタをまぶし、パセリをふっただけだが、実においしく、どんな料理にも勝るように思った。

日本人の主食がお米なら、イタリアはスパゲティ、フランスはパン、そしてドイツはじゃがいもといえるだろう。

ポタージュは胃にやさしいから食欲のないときにいい

赤ちゃんの頭ほどもある大じゃがいも

（昆布煮）芋に昆布特有の上品な旨味が浸透していくものだから、芋の旨味とそれが口の中で融合して、一種哲学的な妙味というか大味必淡の味覚を味わえる

お皿の上にごろんと乗っているのを、ナイフとフォークを使って、アツアツ言いながら皮を剥いて、崩してバターと塩で食べる

収穫して半年蓄えたじゃがいもは甘味が増して、鍋でふかすと上の方が白くはじけて、栗を食べているようにホクホクした感じになる。この状態を北海道では「粉を吹く」というが、これにバターをつけて食べたらやめられない。

ゆでるより蒸したほうが、蒸すよりベイクするほうが、じゃがいもはおいしくなる。