犬の駆ける足音が大地をゆるがせて
綿矢 りさ / 仲良くしようか「勝手にふるえてろ (文春文庫)」に収録 ページ位置:64% 作品を確認(amazon)
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足音・靴音
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前後の文章を含んだ引用
......かしたら逃げ切れるかもしれないが、とても喉が渇いているときにコップに注がれた冷たく甘い水を飲み干すのに似た罪悪感を感じて、わざと目立ちやすい広い中庭を逃げる。 犬の駆ける足音が大地をゆるがせて、ふりむくとずっと遠くに砂けむりが立ちこめて、冷や汗が体温と太陽でぬるまって生暖かく身体の表面を流れ落ちてまた走った。汗ばんだ額に張り付く一筋の前髪、土がなかに......
単語の意味
犬・狗(いぬ)
犬・狗・・・1.イヌ科の哺乳動物。大昔から人間に飼育されてきた家畜。従順で賢く、家やヒツジの番をしたり、犯人捜査や目や耳の不自由な人の導いたりもできる。
2.(あちこちとかぎ回るところから)他人の秘密などをかぎ回って報告する者。スパイ。まわしもの。間者(かんじゃ)。
2.(あちこちとかぎ回るところから)他人の秘密などをかぎ回って報告する者。スパイ。まわしもの。間者(かんじゃ)。
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足音・靴音の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
廊下を駈ける足音が雪崩のように響き渡った。
小杉 天外 / 初すがた amazon
街では氷を削るような音がしている。 「僕は散歩が好きですよ。」 秋田氏は楽し気にコツコツ靴を鳴らしている。
林芙美子 / 新版 放浪記
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波音が繰り返し響いて、何かを伝えているようでもあった。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
耳の底がかーんとするほど空恐ろしい寂莫
有島武郎 / 或る女
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幽霊のようにすうっと身体を前に進ませる
高見 順 / 如何なる星の下に amazon
むやみに足の向く方をあるき散らした。
夏目 漱石 / 坊っちゃん amazon
びっこでも引いているような危い足取り
小林多喜二 / 蟹工船
どれくらいの時間をかけてどれくらいの距離を歩いたのか、僕にはわからなかった。
村上春樹 / 双子と沈んだ大陸「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
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