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港内は凪ぎ、係留された漁船が波に動く気配もない。
吉田修一「悪人」に収録 ページ位置:65% 作品を確認(amazon)
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凪・静かな海
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......しれない。明日は各自で現場に向かってもらい、作業の指示は携帯から入れればいい。 明日の心配をしているうちに、車は祐一が暮らす漁村へと入っていた。月明かりを浴びた港内は凪ぎ、係留された漁船が波に動く気配もない。ただ、いつもはがらんとした岸壁に、見慣れぬ車が三、四台停まり、こんな夜中なのに、立ち話をしている人影がいくつもある。憲夫はスピードを弛めて岸壁へ入った。車のライ......
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ほとんど風のない午後。どこまでも拡がる水色の透明なビニールのようになった水面
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
まっ青な平らな平らな湖水の上に立ってゐることに気がつきました。けれどもそれは湖水だったのでせうか。いゝえ、水ぢゃなかったのです。硬かったのです。冷たかったのです、なめらかだったのです。それは実に青い宝石の板でした。
宮沢賢治 / ひかりの素足
朝凪が波を消し海は太古のような静かな威厳に満ちている。
檀 一雄 / 花筐「花筐―はなかたみ 檀一雄短編集 (1969年)」に収録 amazon
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高い天窓からの光が水槽を霧のように白く光らせ
大江 健三郎 / 死者の奢り amazon
車のヘッド・ライトが鮮やかな光の川となって、街から街へと流れる
村上 春樹 / 螢・納屋を焼く・その他の短編 amazon
風が、砂浜に固く根を生やした蔓(つる)草の間を、波形の紋をこしらえて吹き抜ける
島尾 敏雄 / 出孤島記 amazon
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