有島武郎 / 生まれいずる悩み ページ位置:21% 作品を確認(青空文庫)
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漁師・漁夫
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前後の文章を含んだ引用
......癖のように時おり五分刈りの濃い頭の毛を逆さになで上げる男ぼれのする君の顔が部屋を明るくしていた。君はがんじょうな文鎮 になって小さな部屋を吹雪 から守るように見えた。温 まるにつれて、君の周囲から蒸 れ立つ生臭い魚の香は強く部屋じゅうにこもったけれども、それは荒い大海を生々しく連想させるだけで、なんの不愉快な感じも起こさせなかった。人の感覚というものも気ままなものだ。 楽しい会話と言った。しかしそれはおもしろいという意味ではもちろんない。なぜなれば君はしばしば不器用な言葉の尻 を消して、曇......
単語の意味
香(こう)
愉快(ゆかい)
香・・・かいでいい匂いがするもの。いい匂いがする物質(香料)を練り固めたもの。火をつけて煙を立ちのぼらせて、香りをたたせるもの。ねり香。お香。
愉快・・・爽(さわ)やかで快(こころよ)いこと。気分が晴れ晴れして、気持ちがいいこと。
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玉の緒で炊 き上げたような飯を食って一生を過ごして行かねばならぬ漁夫の生活
有島武郎 / 生まれいずる悩み
海の中から生まれて来たような老漁夫
有島武郎 / 生まれいずる悩み
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森鴎外 / 高瀬舟
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