この表現が分類されたカテゴリ

前後の文章を含んだ引用

......まるまる一匹載っているうなぎをまえに動揺を隠せないまま、ナイフとフォークを手に取る。厚みのある身をフォークで押さえつけて、苦労してカットして一切れを口に入れる。普段はご飯といっしょに食べることでごまかされている小骨と脂のぬるつきが、甘いたれと混じって、非常に喉ごしが悪い。うす黒い皮の部分がゴムっぽい食感で、十日間ほど甘く煮こんだ靴底の味がする。「うなぎのソテー……ですね」「アメリカにいたころも、うなぎだけは時々むしょうに食べたくなってね。いま日本に帰ってきて思いきり食べられてうれしい」　添えつけのマッ......

単語の意味

鰻（うなぎ）

鰻・・・ウナギ科、細長い円筒状のヘビのような魚。体の表面は粘膜に覆われ、ぬるぬるして捕まえにくい。深海で産卵し生まれ、成長した春、河川に上る。食用で、脂が多く栄養価が高い。主には蒲焼などにして食べる。