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砂のように静かに流れていく、ここでの毎日。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 ページ位置:61% 作品を確認(amazon)
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時間の経過
平和(平凡)に暮らす・穏やかな日々
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前後の文章を含んだ引用
......キチジローのほか百姓たちと接触することはなかった。ここに来て始めて、彼は百姓たちと生活し、飢えることもなく、一日の大半を祈ったり黙想することができたのである。 砂のように静かに流れていく、ここでの毎日。鉄鋼のように張った気持が少しずつ腐蝕していく。あれほど逃れられぬもののように待ち構えていた拷問や肉体的な苦痛も自分にはもう加えられないような気がするのだ。役人や......
単語の意味
砂(すな)
砂・・・岩石が細かくなったもの。岩が徹底的に砕かれたもので有機物が含まれていない。そのため、土(有機物が含まれる)と違って、植物は育ちにくい。砂場や砂漠に雑草が生えにくいのもこのため。
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春と夏とが同時に押し寄せてきたかのように、季節が急速に進む
堀 辰雄 / 風立ちぬ amazon
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静謐な毎日だった。司祭はこんな日々が続くのも、自分の死がそう遠くない証拠ではないかと思えてくる。それほどこれらの日々は静かでやさしく彼の心を流れていった。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
とぐろ巻いて暮す
宮本百合子 / 伸子
顔を合わせている短い時間は今までになく静かで波風ひとつ立たない。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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それは九分では短かすぎるし、十一分では長すぎるのかもしれない。ちょうどスパゲティーのアルデンテみたいに……。
村上春樹 / ねじまき鳥と火曜日の女たち「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
ゆっくりと無感動に、牛が草を食(は)むように仕事をする
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緩やかな水の流れのように時が彼の体を通り抜けていく
村上 春樹 / 1973年のピンボール amazon
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