石炭をつんだ船が、ポンポンポンポンとのどかな音を立てて、河を上ったり下ったりしている。
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 ページ位置:52% 作品を確認(amazon)
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船・ボート
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前後の文章を含んだ引用
......ぜをバリバリ音をたてて食べ、川船がゆっくりと通りすぎるセーヌ河をときどき眺めた── セーヌ河に浮かんでいる、魚料理を出す船のレストランで食事をしているのだろう。石炭をつんだ船が、ポンポンポンポンとのどかな音を立てて、河を上ったり下ったりしている。 はぜと記しているが原語はグジョンである。小さな川魚で、からあげにして食べるよりほかどうしようもない魚だ。──シュール・ロワールにある小さい別荘で週末を楽しんで......
単語の意味
長閑(のどか)
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吉川英治 / 無宿人国記
船があとに残していくまっすぐな白い航跡をいつまでも眺めていた。数羽のかもめがその航跡にしがみつくようにフェリーのあとを追っていた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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新幹線の揺れは単調ではなく、生き物にも似た不規則な動きを見せるが、時折、下から突き上げられ、ふわりと身体が浮く。
伊坂 幸太郎 / マリアビートル amazon
入り江の入り口のあたりには大きなヨットが一隻停泊し、帆を下ろした高いマストが巨大なメトロノームみたいにゆっくりと左右に揺れていた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
汽笛は、---花野のひとひを笛のような音を立てて逃れてゆく秋嵐のように思われた
三島由紀夫 / 花ざかりの森 amazon
フットブレーキを踏むたびに小型のニワトリを絞め殺しているような悲痛な音がする
村上春樹 / 遠い太鼓 amazon
自転車に片足かけて坂をすべってゆく。
林芙美子 / 新版 放浪記
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