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「君はどこに住んでも直ぐその部屋を陰鬱にしてしまうんだな」
梶井基次郎 / ある心の風景 ページ位置:8% 作品を確認(青空文庫)
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室内の雰囲気
ゴミ屋敷・室内が汚い
雰囲気が悪い・重苦しい空気
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前後の文章を含んだ引用
......思われた――微 かな植物の朽ちてゆく匂いが漂って来た。 「君の部屋は仏蘭西 の蝸牛 の匂いがするね」 喬のところへやって来たある友人はそんなことを言った。またある一人は 「君はどこに住んでも直ぐその部屋を陰鬱にしてしまうんだな」と言った。 いつも紅茶の滓 が溜っているピクニック用の湯沸器。帙 と離ればなれに転 っている本の類。紙切れ。そしてそんなものを押しわけて敷かれている蒲団。喬はそんなな......
単語の意味
陰鬱(いんうつ)
陰鬱・・・陰気(=どんよりして)で鬱陶(うっとう)しい(=晴れ晴れしない)さま。気持ちがすっきりしてないさま。気分が重苦しいさま。
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顔色が黄色く見えるほどその日の空も部屋の中も寂 れていた。
有島武郎 / 或る女
電気を消した寝室にキムチの匂いがうっすら漂っていた
吉本ばなな / とかげ(キムチの夢) amazon
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ゴミ屋敷・室内が汚いの表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
机の上にまで左右バラバラのソックスが散乱している。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
ビールの缶やらインスタント食品の空箱やらあたりかまわずつっこんだ煙草の吸殻やら、そんなものが部屋じゅうにまるで吹きだまりか何かみたいにちらばっていて
村上 春樹 / 回転木馬のデッド・ヒート amazon
ビデオやDVDの箱が積木をひっくり返したように散乱していて、足の踏み場もなかった。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
(部屋が散らかっていて)まるで鶏小屋みたいですもの
室生 犀星 / 杏っ子 amazon
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雰囲気が悪い・重苦しい空気の表現・描写・類語(雰囲気・空気のカテゴリ)の一覧 ランダム5
店のざわめきが瞬間冷凍されたみたいにぴたりと止み
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
緊張が森の樹々のようにびっしりたちこめる
大江 健三郎 / 芽むしり仔撃ち amazon
部屋の感じが今より少しでもよそよそしく感じられたら
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
(鉄板焼き屋で重い話し合い)野原は無言でキュウリの浅漬けを食べている。鉄板でなにかを焼けるような雰囲気ではなかった。
又吉直樹「劇場(新潮文庫)」に収録 amazon
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「室内のようす」カテゴリからランダム5
机の上には雑然と書類がちらかり、流しにはグラスや皿が汚れのこびりついたまま積みあげられ、灰皿は吸殻でいっぱいになっていた。《…略…》これじゃまるで高校のバスケットボール部のロッカー・ルームみたいだ。
村上春樹 / 双子と沈んだ大陸「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
小さな蛍光灯に照らされて、しんと出番を待つ食器類、光るグラス。
吉本 ばなな / キッチン「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
トランクのロックが低い音を立てて外れた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
閃きのない老いた午後の日光の遊んでいる白い天井
宮本百合子 / 伸子
「雰囲気・空気」カテゴリからランダム5
弟と一緒にいる時のわたしは、感覚と感情の清潔な海に浮かんでいるようなものだった。自分が海そのものであるかのように、自然だった。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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