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私たちは不倫からスタートして結婚した、たった5% のうちの一組ということになる。
吉本 ばなな / キムチの夢「とかげ (新潮文庫)」に収録 ページ位置:17% 作品を確認(amazon)
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結婚する
不倫・浮気・禁じられた恋
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前後の文章を含んだ引用
......遠ざけていた。 なまけても仕方ないのだ。ほんとうはもうすでにわかっていることをこの手足で感じ、実現させるために私たちは肉体を持って生まれてきたんだから。 だから私たちは不倫からスタートして結婚した、たった5%のうちの一組ということになる。 しかし、自分のこと以外みんなひとごとなのに、なぜパーセンテージが出るのだ? 今になってみるとあの頃私を支配していたのはそういう、目に見えないへんな圧力だった。......
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結婚するの表現・描写・類語(恋愛のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(独身でいることの)行先に不安を感じて、養老保険でもかけるように、結婚しようと焦っている
宮本百合子 / 伸子
結婚は、蚕が成長して繭をくいやぶるように人間にとって自然なものであります
網野菊 / 風呂敷
ねえ。うーん、だって結婚って、相手のいいところも悪いところも飲みこんでいくんでしょ? もし悪いところのほうが多かったら、お互いタマッたもんじゃありませんよ。 《…略…》そうだ、おねえさん、蛇ボールの話、知ってます? 《…略…》二匹の蛇がね、相手のしっぽをお互い、共食いしていくんです。どんどんどんどん、同じだけ食べていって、最後、頭と頭だけのボールみたいになって、そのあと、どっちも食べられてきれいにいなくなるんです。分かります? なんか結婚って、私の中でああいうイメージなのかもしれない。今の自分も、相手も、気付いた時にはいなくなってるっていうか。うーん、でも、それもやっぱ、違うのかなあ。違う感じもするなあ。
本谷 有希子 / 異類婚姻譚 amazon
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不倫・浮気・禁じられた恋の表現・描写・類語(恋愛のカテゴリ)の一覧 ランダム5
ある人Aの夢や希望や将来を、ある人Bがすべて奪った
吉本 ばなな / キムチの夢「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
別居中の妻は実家に帰ったままだった。ダブルベッドの、本来なら彼女が眠るべき位置に身を横たえるたびに、犯しつつある罪の甘美さがうっとりと十和子を包んだ。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
不倫の後半(?)、私は自分の部屋に彼が来て、コートをハンガーにかけて、ご飯を食べ、ビールを飲み、一緒に寝て、朝帰っていって、洗い物や寝巻きや並んだ 枕 だけが残る感じに疲れてしまい、妹と2人で暮らすことにした。
吉本 ばなな / キムチの夢「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
うせ人のものだと思うとその小さな手も、細い首もやたら白く見えたものだ。
吉本ばなな / サンクチュアリ「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
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(会えない二人)このほんの一月の些細な延期が、彼女に遠近法的な錯覚とでも言うべき不安を抱かせた。まっすぐに伸びた鉄道の線路は、彼方の消失点で結び合っているように見える。しかし、一駅経ても二駅経ても風景は同じであり、その平行する二本のレールは、当然のことながら決して交錯しない。現在から見て、いつか必ず一つになるように見えるその点は、いわば幻に過ぎなかった。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
女は熱い体を敏郎に押しつけて来る。
阿刀田 高 / 捩れた夜「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
男がちゅっと時子の白い足袋の先を吸った。「ああ」 時子の血液ばかりかすべての液体は、その足袋の上の続いて交差するところに流れるかのようだった。
林 真理子 / エンジェルのペン「最終便に間に合えば (文春文庫)」に収録 amazon
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