じっと夜のあけるのを待つことにした。長年の病苦に悩み抜いた揚句、静かに死を待っている老人のように。
芥川竜之介 / 歯車 ページ位置:54% 作品を確認(青空文庫)
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待つ
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前後の文章を含んだ引用
......かし向うのロッビイの隅には亜米利加人らしい女が一人何か本を読みつづけた。彼女の着ているのは遠目に見ても緑いろのドレッスに違いなかった。僕は何か救われたのを感じ、じっと夜のあけるのを待つことにした。長年の病苦に悩み抜いた揚句、静かに死を待っている老人のように。…… 四 まだ? 僕はこのホテルの部屋にやっと前の短篇を書き上げ、或雑誌に送ることにした。尤 も僕の原稿料は一週間の滞在費にも足りないものだった。が、僕は......
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待つの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
20 分も早くついてしまったのに、弁天堂の前に父はいた。 あっさりと、あっけなくいた。
吉本 ばなな / 血と水「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
無心に待っている
太宰治 / 走れメロス
テストの結果を待つ子供のように、祐一は美保が食べるのを待っている。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
もう随分前からそこに来ているらしく、女の表情に軽い 苛立ちに似たものが漂っている。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
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衣服を骨肉のごとくかようにつけ纏 う今日において
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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