音もなく台所に入ってきたのを背中で感じて、私はソファー越しに振り向いた。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:50% 作品を確認(amazon)
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人の気配
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......なのだ。 そういうばかばかしい理屈をいくつも考えて時間を何とかつぶしていたら、弟がやってきた。彼は今日も学校を休んで、家で寝ていた。階段をゆっくりとおりてきて、音もなく台所に入ってきたのを背中で感じて、私はソファー越しに振り向いた。 弟は最近服装もおかしい。 たとえば、シャツの色や、合わせる靴下とかそういう問題ではなく、本人のトーンがアンバランスなのだ。 自信のある子のアンバランスは、それ......
単語の意味
背中(せなか)
背中・・・背の中央。背骨のあたり。動物の胴体の背骨のある側。胸や腹と反対の面で、両肩の間から腰のあたりまでの部分。背(せ)。背面。
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音もなく台所に入ってきたのを背中で感じて、私はソファー越しに振り向いた。
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