濃い霞が澱（よど）んでかかり、金色にやや透けているのは菜の花畑らしい。

花屋の菜の花の金色が、硝子（ガラス）窓から、広い田舎の野原を思い出させてくれた。

菜の花盛りで、金色の花が高く高く咲き連なり、遠い白山山脈に照り映えた。

菜の花は淡味で食べるのがいい

このほろ苦さは大人の味

白瓜の皮を食べる一時間前にぬか味噌に漬ける。パリパリ舌ざわりがよく、色青くして、夏の夕食には持ってこいである。

付け合せのキャベツはさくさくではなく、おねおねしている

（とうもろこしの実を手ではずして食べる）左手にとうもろこしを持ち、右手の親指のハラのところを溝の左側の一列に押しあて、溝側に押し倒すと、粒はバラバラと倒れて手に残る。一回の押し倒しで、五、六粒の収穫があるからこれを口のところに持っていき、上向きかげんに口を開けてそこへパラパラと落としていく。 　湿って軟らかく暖かい穀物の粒が、ポタポタポタと舌の上に落下する感触がこころよく、とうもろこし独特の雰囲気をかもしだす。

針のように細く巻かれた萌芽を擁護している、無色透明の、弾力のある、ところてんのような、卵の白身のような付着物。

サラダは身体を冷やす