電話をかけたが、留守番電話の甘い声が留守を繰り返すばかり
吉本 ばなな / らせん「とかげ (新潮文庫)」に収録 ページ位置:18% 作品を確認(amazon)
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留守番電話
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前後の文章を含んだ引用
......女はいつもなにか言いたそうにしていたからだ。「夜9時に、いつものお店で。」と言うことだったが、その店は8時閉店で、そういうのもいかにも思わせぶりだった。 断りの電話をかけたが、留守番電話の甘い声が留守を繰り返すばかりだった。仕事に出ていない時の彼女が最近どこで何をしているのかを私は全然知らなかった。 仕方ないので出かけることにした。 暗い街角には人がいない。秋風が一番の主役......
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留守番電話の表現・描写・類語(電話のカテゴリ)の一覧 ランダム5
電話をかけたら留守番電話が、 「旅行中です。メッセージをどうぞ。」 と告げるだけだった。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
電話をかけたが、留守番電話の甘い声が留守を繰り返すばかり
吉本 ばなな / らせん「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
「留守番応答装置を買ったらどうかってうちの先生が言ってたわよ」 「あれ嫌いなんだ」と僕は言った。「あたたかみというものがない」
村上春樹 / 双子と沈んだ大陸「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
その番号にかけてみるとテープのアナウンスが出て、その番号は現在使われておりません、と言った。
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon
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「電話」カテゴリからランダム5
電話は特別な意味深い動物のようにわたしの前に横たわっていた。受話器の曲線や、プッシュボタンの溝や、しなやかにのびるコードが、エロティックな動物の姿態を連想させた。《…略…》電話は、一晩中ぴくりとも動かずにじっとうずくまっていることもあったし、時々明瞭な声を上げてわたしをびくっとさせることもあった。ベルが鳴って受話器を取る時、見知らぬ動物に触れる時のような小さなためらいがあった。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
(国際電話)時差のことを思うと、いつも不思議な気分になる。かろうじてつながっているそのラインを、貴重に思う。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
(映像のないスカイプ)声の背後は静まり返っていて、狭い一人住まいのアパートのような反響があった。
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
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