TOP > 感覚表現 > 時間・スピード > 暇つぶし・時間をつぶす
TOP > 感覚表現 > 時間・スピード > 暇・時間を持て余す
(暇なので手紙を書く)透明にしんとした時間が、ペンの音と共に一滴一滴落ちてゆく。
吉本 ばなな / キッチン「キッチン (角川文庫)」に収録 ページ位置:62% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
暇つぶし・時間をつぶす
暇・時間を持て余す
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......にそう打ってくれたのを、どんどんコピーしてあて名書きをした。 雄一も手伝ってくれた。彼は今夜はひまらしい。これも気づいたことだが、彼はひまがとても嫌いなのだ。 透明にしんとした時間が、ペンの音と共に一滴一滴落ちてゆく。 外は春の嵐のような、あたたかい風がごうごう吹いていた。夜景も揺れるようだ。私はしみじみした気持ちで友人たちの名を綴った。宗太郎は思わずリストからはずして、しま......
ここに意味を表示
暇つぶし・時間をつぶすの表現・描写・類語(時間・スピードのカテゴリ)の一覧 ランダム5
喫茶店や本屋で時間を潰したり、あてもなく歩き回ったり、何もせず駅のベンチにすわって行き交う人々を眺めていたりする。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
机の上には教科書が置かれて、所在なさそうにそれを開いては、閉じている。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
パッケージに印刷された成分表を見たりしている。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
暇・時間を持て余すの表現・描写・類語(時間・スピードのカテゴリ)の一覧 ランダム5
貸ビルが建っていて、屋上には電気冷蔵庫の巨大な広告パネルが取り付けられていた。エプロンをつけた30歳ばかりのいかにも貧血症といった感じの女が前かがみになって、それでも楽しそうにドアを開けているおかげで、僕は冷蔵庫の中身をのぞき見ることができた。 フリーザーには氷と1リットル入りのバニラ・アイスクリーム、冷凍海老のパック、二段めには卵のケースとバターにカマンベール・チーズ、ボーンレス・ハム、三段めには魚と鶏のもも肉、一番下のプラスチック・ケースにはトマト、キュウリ、アスパラガス、レタスにグレープフルーツ、ドアにはコカ・コーラとビールの大瓶が3本ずつ、それに牛乳のパックが入っていた。 僕は彼女を待つ間、ハンドルにもたれかかったまま冷蔵庫の中身を平らげる順番をずっと考えてみたが、何れにせよ1リットルのアイスクリームはいかにも多すぎたし、ドレッシングの無いのは致命的だった。
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「時間・スピード」カテゴリからランダム5
最後の一瞬まで部屋の中を観察していくような気持ち悪いほどゆっくりした動きで首を引っ込めた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
手繰りきれない白い帯のような長い年月
三島 由紀夫 / 午後の曳航 amazon
同じカテゴリの表現一覧
時間・スピード の表現の一覧
感覚表現 大カテゴリ