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そっと鍵盤に触れた。ピアニカとは違う重い鍵盤は下まで沈むと、澄んだ音を響かせた。自分の指先が鳴らすピアノの音は、想像していたよりも、すてきだった。
瀬尾 まいこ「そして、バトンは渡された (文春文庫)」に収録 ページ位置:47% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......れる力があった。「うわあ……」 私が歓声を上げると、「弾いてみる?」 と泉ヶ原さんはピアノのふたを開けてくれた。「何も弾けないんだけど」 私はそう言いながらも、そっと鍵盤に触れた。ピアニカとは違う重い鍵盤は下まで沈むと、澄んだ音を響かせた。自分の指先が鳴らすピアノの音は、想像していたよりも、すてきだった。「ねねね。どういうこと、どういうこと、どういうこと?」 ひととおり家の中を案内され、私のだと用意された部屋に梨花さんと入った私はさっそく聞いた。「ははは。びっく......
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指先(ゆびさき)
指先・・・手や足の、指の先端。指の先っぽ。指頭(しとう)。指端(したん)。
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(ギターコンサート)《黒いデカメロン》の一曲目〈戦士のハープ〉が、緊迫した、ほとんど魔術的なほどに広大な二オクターヴの跳躍で始まると、会場はもう、つい今し方までとは別の空間になっていた。反復的な旋律が次第に空気を濃くしてゆく中で、ギターの長音が、会場の最も遠いところにまで何にも遮られることなく、真っ直ぐに伸びてゆく。この曲をよく知っている者、知らない者が、それぞれに、その 縹渺 たる響きに驚いた。  それがまるで一つの予告であったかのように、蒔野はその後、一曲ごとに、とても同じ一本のギターで弾いているとは思えないほどの多彩な表現で、次々と、新鮮な音楽的風景を現出させていった。  かつての一分の隙もない、あまりに完璧に律せられた世界とも違って、今はむしろ、音楽そのものに少し自由に踊らせて、それを見守りつつ、勘所で一気に高みへと導くような手並みの鮮やかさがあった。それもまた、長い〝スランプ〟の果てに、彼に生じた一つの変化だった。  聴衆の感嘆は、楽曲が終わる度に拍手に熱を加えていった。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon関連カテ演奏する・楽器を鳴らすギター・バイオリン・弦楽器コンサート会場
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夢中になって言い募る十和子の耳には届かなかった。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon関連カテ集中する・夢中になる音が消える・聞こえなくなる
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