ひとかたまりの風が吹き上げてきて、異常に白い顔のまわりで髪がたてがみのように膨らむ。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:95% 作品を確認(amazon)
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風を受ける
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前後の文章を含んだ引用
......くりしか出ない。かわりに水島が鋭い声をあげ、もつれる足で階段を何段か転がり下りる。安全と思えるところまで行くと、鉄製の手摺にすがりついて、十和子の方を見上げる。ひとかたまりの風が吹き上げてきて、異常に白い顔のまわりで髪がたてがみのように膨らむ。 陣治の手と十和子の手が重なり合って一本のナイフを支えている。陣治がそろそろと手を外し、十和子もナイフを離そうとするが、柄に接着剤がついているみたいで指がほどけ......
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風を受けるの表現・描写・類語(風のカテゴリ)の一覧 ランダム5
風も、どこから来たのか、どこかものすごく遠いところか、ものすごく近いところか、わからないくらいに自分を丸ごと取り巻いているように感じられる。恐ろしい臨場感だった。
吉本 ばなな / 大川端奇譚「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
風は帽子を 被らずにいる彼の髪を 穿つように吹きつけた。そして、 睫毛 が風に吹き倒されるので眼がかゆくなった。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
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「風」カテゴリからランダム5
吹き込んでくる風の音がピッチ感の悪いリコーダーのようで耳につく
辻 仁成 / グラスウールの城 amazon
「状態・状況」カテゴリからランダム5
一つの風の塊が舞いあがり、スカートが翻る。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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