ノートを出して何か書こうと鉛筆を握ってはみるけれども何一つとして言葉が浮かんで来ない。別れたひとの事が気にかかるだけだ。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:84% 作品を確認(青空文庫)
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上の空・心ここにあらず
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......として何も書けないと云うこと。このままでは何も出来やしない。まさか、年を取ってからもカフエーの女給さんでいようとは思わない。何とか神様にお助けを願いたいものだ。ノートを出して何か書こうと鉛筆を握ってはみるけれども何一つとして言葉が浮かんで来ない。別れたひとの事が気にかかるだけだ。 さきの事は一切夢中。あのねえ、私はこんな事考えるのよと云うような小説でも書けないものかと思う……。 田舎へ帰りたくなったとおっかさんは云う。ごもっともな事です......
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体より神経の方が先に参っちゃう
林芙美子 / 新版 放浪記
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