首が辛そうだ。懸命に反らした体が背後に倒れてしまうのではないかと心配になる。真上を見る、とはそういうことなのだ。
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 ページ位置:56% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......。左肩を掠めるようにして衝立岩の垂壁が天に向かって立ち上がっている。その質感は圧倒的だ。 燐太郎が足を止め、衝立を見上げた。ルートを観察しようとしているらしい。首が辛そうだ。懸命に反らした体が背後に倒れてしまうのではないかと心配になる。真上を見る、とはそういうことなのだ。「あとほんの少しです」 悠木に告げて、燐太郎はまた歩き出した。 その言葉通り、五分も歩かないうちに灌木帯に差し掛かり、そこを登り詰めると視界が開けてアンザイレン......
単語の意味
体(からだ)
首・頸・頚(くび)
体・・・頭・胴・手足など、肉体全体をまとめていう言葉。頭からつま先までの肉体の全部。身体。体躯。五体。健康。体力。
首・頸・頚・・・1.頭と胴体をつなぐ細い部分。頸部(けいぶ)。また、「頭」そのものを指す場合もある。
2.1に似た役割を果たす部分や似た格好の部分。衣服の襟(首にあたる部分)。「びんの首」「セーターの首」など。
3.免職や解雇することをあらわす。首を切るという意味から。
2.1に似た役割を果たす部分や似た格好の部分。衣服の襟(首にあたる部分)。「びんの首」「セーターの首」など。
3.免職や解雇することをあらわす。首を切るという意味から。
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入り口から一歩二歩下がってアパートの全体を目に入れようとして口が大きく開いている。
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
自分の影を見ては空を見ると、その影が、空にもうつっていたあの不思議な世界
林芙美子 / 新版 放浪記
柳さんは高い空を見上げた。青く澄んだ空の向こうに目指すところがあるみたいに。
宮下 奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録 amazon
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「見る」カテゴリからランダム5
梶井基次郎 / 城のある町にて
女は黙って私の目を見た。私はその目になにかを読みとろうとするものを感じ、目をそらさずに笑顔をつくった。
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
文学趣味のある女秘書のような目で観察する
後藤 明生 / 関係 amazon
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