(使われていないマンションの屋上)死んだ貯水槽のある狭い屋上に立った。まわりには静かに澄んだ夜景があった。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 ページ位置:65% 作品を確認(amazon)
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屋根・かわら・屋上
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......ドアを開けた。シンナーの匂いや、古くこもった空気の中から、いっぺんに夜の新鮮な大気の中におどりでるような感じだった。「久しぶりに外に出たような。」 萃が言った。死んだ貯水槽のある狭い屋上に立った。まわりには静かに澄んだ夜景があった。湖に映る明かりのように、静止していた。 そこいらへんに座って、ワインを出した。「なまぬるいけど。」 そういって萃がついでくれた。「紙コップだけど。」「うん、だん......
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やくような日の下、渦を捲いて狂い出しそうな瓦の色
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編笠(あみがさ)を被せたような藁屋根
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土壁のないバラックで、昔は物置であったのかもしれない。
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上を見た。夜を突き刺すかのように、見張り台がそびえている。
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(使われていないマンション)おおきなお墓
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
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