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柱鏡のなかの姿にあどけない笑顔をこしらえて
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:25% 作品を確認(青空文庫)
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愛想笑い・作り笑顔
鏡・ミラー
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前後の文章を含んだ引用
......った腕をさしのべて風呂いっぱいに体を伸ばすと、ふいと女らしくなって来る。結婚をしようと思う。 私はしみじみと白粉 の匂いをかいだ。眉をひき、唇紅 も濃くぬって、私は柱鏡のなかの姿にあどけない笑顔をこしらえてみる。青貝色の櫛 もさして、桃色のてがらもかけて髷 も結んでみたい。弱きものよ汝 の名は女なり、しょせんは世に汚れた私でございます。美しい男はないものか……。なつかし......
単語の意味
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵(すがた)
笑顔(えがお)
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵・・・1.身体の形。からだつき。人のからだの格好。衣服をつけた外見のようす。
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
笑顔・・・笑っている顔。笑みを含んだ顔。にこにこ顔。
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愛想笑い・作り笑顔の表現・描写・類語(表情・顔に表れた気持ちのカテゴリ)の一覧 ランダム5
顔の右側だけで笑った。感情を司る部分は右脳にあるから、本当の感情は顔の左半分に出るんだって、いつか、誰かに教えてもらったことがある。
朝井 リョウ / もういちど生まれる「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
彼はトランプのジョーカーのように終始含み笑っていて、どんな質問に対してもこともなげに答えてくれそうだ。笑顔がゆらゆら揺れて魔術師のようだ。
阿刀田 高 / サン・ジェルマン伯爵考「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
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鏡・ミラーの表現・描写・類語(道具・家具のカテゴリ)の一覧 ランダム5
百貨店の大きくひらかれた一階の、高級な、手入れの行き届いた光のなかの一点の曇りもない大きな鏡のなかで自分の顔を映せば、色々な感情は奥へ奥へとひきのばされて女自身にもつかみどころのないものに変化して、それをまんべんなく見つめて、そこからしか見えないものを、隅々まで管理しつづける
川上 未映子 / あなたたちの恋愛は瀕死「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
鏡に色目をつかったって、鏡が惚 れてくれるばかり。
林芙美子 / 新版 放浪記
元来鏡というものは気味の悪いものである。深夜蝋燭 を立てて、広い部屋のなかで一人鏡を覗 き込むにはよほどの勇気がいるそうだ。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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今にも舌を出しそうな悪戯っぽい笑み
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
ホトトギスの声をもっと陽気にしたような声で笑って
木山 捷平 / 長春五馬路 amazon
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同じ画描きでも私のは個性のないペンキ屋さん
林芙美子 / 新版 放浪記
ぱっくりと大きく開いた袋の入口からちらりとのぞく、赤いリボンや大きな箱やドン・キホーテで売っているようなコスプレグッズ。袋の外側からは想像できないようなカラフルな世界が、その中には広がっていた。
朝井 リョウ / もういちど生まれる「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
煙草を吸っていた陣治が薄い煙越しにこっちを凝視している。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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