羊男の思考のリズムはどことなく不均一で、それが部屋の空気をのばしたり縮めたりしているように感じられた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 ページ位置:84% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
情緒が不安定・感情的な性格
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......きらきらしてるんだ。そしてみんな凍りつくんだ」 羊男は一人でくすくす笑って、大きな鼻腔をふくらませた。口を開けると汚ない歯がのぞいた。前歯が二本抜け落ちていた。羊男の思考のリズムはどことなく不均一で、それが部屋の空気をのばしたり縮めたりしているように感じられた。「そろそろ帰るよ」と羊男は突然言った。「煙草をどうもありがとう」 僕は黙って肯いた。「あんたの友だちとその羊が早くみつかるといいね」「うん」と僕は言った。「それ......
単語の意味
何処とも無く(どこともなく)
何処とも無く・・・はっきりとした場所は言えないが、なんとなく。どことなく。
ここに意味を表示
情緒が不安定・感情的な性格の表現・描写・類語(その他の気分のカテゴリ)の一覧 ランダム5
お喜乃はもう涙ぐんでいる。 いかに、温かさに、飢えているかがわかる。
吉川英治 / 治郎吉格子
くるたんびに、猫の目みたよに機嫌がかわる
宇野 千代 / おはん amazon
このカテゴリを全部見る
「その他の気分」カテゴリからランダム5
本心が、藻の影の金魚のように見え透いている
岩田 豊雄 / 獅子文六作品集〈第4巻〉沙羅乙女・信子 amazon
あれからビールをひっきりなしに飲んでいるのに頭はクリアになっている。クリアといっても彼方に雪山の見える高原にいる感じではなく、酔ったまま浅瀬に身を横たえた程度なのだが。
村上 龍 / 恋はいつも未知なもの amazon
網膜に薄くかかった 靄 が晴れるような快感があった。こんな風景を作りたいと思った。
又吉直樹「劇場(新潮文庫)」に収録 amazon
泥のように酔ってきた。
岩田 豊雄 / 沙羅乙女「獅子文六作品集〈第4巻〉沙羅乙女・信子 (1958年)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
その他の気分 の表現の一覧
感情表現 大カテゴリ