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女の子は複雑な形に頭を動かした。それは首を振っているようでもあり、肯いているようでもあった。たぶん両方の動作を同時にやろうとしたのだろう。彼女の気持は僕にもなんとなくわかるような気がした。
村上春樹 / パン屋再襲撃「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 ページ位置:92% 作品を確認(amazon)
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頷く・相槌を打つ
首を振る
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前後の文章を含んだ引用
......個のビッグマックが収まると、妻は女の子にラージ・カップのコーラをふたつ注文し、そのぶんの金を払った。「パン以外には何も盗る気はないのよ」と妻は女の子に説明した。女の子は複雑な形に頭を動かした。それは首を振っているようでもあり、肯いているようでもあった。たぶん両方の動作を同時にやろうとしたのだろう。彼女の気持は僕にもなんとなくわかるような気がした。 妻はそれからポケットから荷づくり用の細びきの紐をとりだし──彼女は何でも持っているのだ──三人の体をボタンでも縫いつけるみたいに要領よく柱に縛りつけた。三人は......
単語の意味
首・頸・頚(くび)
首・頸・頚・・・1.頭と胴体をつなぐ細い部分。頸部(けいぶ)。また、「頭」そのものを指す場合もある。
2.1に似た役割を果たす部分や似た格好の部分。衣服の襟(首にあたる部分)。「びんの首」「セーターの首」など。
3.免職や解雇することをあらわす。首を切るという意味から。
2.1に似た役割を果たす部分や似た格好の部分。衣服の襟(首にあたる部分)。「びんの首」「セーターの首」など。
3.免職や解雇することをあらわす。首を切るという意味から。
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頷く・相槌を打つの表現・描写・類語(喉・首・うなじのカテゴリ)の一覧 ランダム5
ちょっとお辞儀でもするように 点頭いて
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
弱々しく、風に吹かれて花が花冠を垂れるように、頷いた。
福永 武彦 / 草の花 amazon
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首を振るの表現・描写・類語(喉・首・うなじのカテゴリ)の一覧 ランダム5
彼女は首を横に振った。髪止めのリボンからこぼれた後れ毛が、かぼそく光って見えた。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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「喉・首・うなじ」カテゴリからランダム5
岡本かの子 / 金魚撩乱
うん、うんと頭をふって、うなずいた。
小林多喜二 / 蟹工船
尋恵がぽつりと言うのにも、彼は「ふむ」と喉の奥で応えただけだった。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
隣に立っている見知らぬ人の肩を 叩いて、身を 捩って笑っている
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
蝶々のように飛びあがり飛びくだるお手玉
中 勘助 / 銀の匙 amazon
何の変りもなく機械のように働いていた。
相馬 泰三 / 六月 amazon
ガードレールにもたれる。硬くてひんやりした感触が足を伝う。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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