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陣治が三つのグラスにビールを注ぐ。その手つきがどことなくこれ見よがしなのは、窮地を救うために果たした自分の役割に気をよくしているからだ。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:61% 作品を確認(amazon)
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爽快・すっきり・清々しい気分
これ見よがし
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前後の文章を含んだ引用
......」「ううん、かけてない」「そらあかんわ。ピッチリかけとかな餅が白うなってしまうんや。すぐかけてきて。麻奈ちゃんも手伝どうたって」 姉弟が席を立って走っていくと、陣治が三つのグラスにビールを注ぐ。その手つきがどことなくこれ見よがしなのは、窮地を救うために果たした自分の役割に気をよくしているからだ。乾杯もせず、それぞれが黙って一口飲む。グラスを口から離して、カタンとテーブルに置く三人のタイミングが申し合わせたようにぴったり同調して、妙にきまり悪い思いをする......
単語の意味
何処とも無く(どこともなく)
手付き(てつき)
何処とも無く・・・はっきりとした場所は言えないが、なんとなく。どことなく。
手付き・・・1.動作をするときの手のかっこう。手のようす。また、手の動かし方。
「付き」は、体に関する名詞の下に付いて、そのものの様子や格好をあらわす。「顔付き」「腰付き」など。
2.江戸時代、郡代・代官・寺社奉行などに直属して事務をとった下級役人。
3.(「お手付き」の形で)カルタ遊びなどで、誤って間違った札に手をつけること。手付け(てつけ)。
4.(「お手付き」の形で)主人が侍女・女中などと肉体関係を結ぶこと。また、その相手の女。手付け(てつけ)。
「付き」は、体に関する名詞の下に付いて、そのものの様子や格好をあらわす。「顔付き」「腰付き」など。
2.江戸時代、郡代・代官・寺社奉行などに直属して事務をとった下級役人。
3.(「お手付き」の形で)カルタ遊びなどで、誤って間違った札に手をつけること。手付け(てつけ)。
4.(「お手付き」の形で)主人が侍女・女中などと肉体関係を結ぶこと。また、その相手の女。手付け(てつけ)。
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私は幸せだった。 ハイになっていたわけではなかった。ハイ、というのは必ずつけがまわってくる片手落ちの状態だ。ある夜、取り残していた部分が突然押し寄せてきたりする。 私の状態はむしろ、「安心」に近かった。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
あんまり幸福なせいか、かえって淋しくて仕様がない。
林芙美子 / 新版 放浪記
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気が済むと云う事は一番金のかからない愉しみだ。
林芙美子 / 新版 放浪記
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壷井 栄 / 大根の葉 (1960年) amazon
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死の観念は、私に家に帰ったような気楽さを与えた。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
母の輪郭はくっきりしていて、自信にみなぎっていて
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
安心と共に、満面の汗が次第に、鼻の先から、乾いてゆくのを感じた。
芥川龍之介 / 芋粥
「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
平床を鏡のようにふき込んで
夏目 漱石 / 道草 amazon
ひき蛙が跳ねるような格好で雑巾をかける
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