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空にはまだ厚い雨雲がかかっていたけれど、ひさしぶりに目にする神去山の黒い稜線は、なんだか心を落ち着かせてくれた。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 ページ位置:40% 作品を確認(amazon)
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荒れた気持ちが穏やかになる
雨上がり・晴れ間がのぞく
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前後の文章を含んだ引用
......メツメツとしてくる。 それで俺は、気分転換に濡れ縁でボーッとしていたんだ。いまいましい霧も、その夜は神去川の川面に留まって、村にあふれてこなかった。視界は良好。空にはまだ厚い雨雲がかかっていたけれど、ひさしぶりに目にする神去山の黒い稜線は、なんだか心を落ち着かせてくれた。 裸足の爪先に湿った感触がすると思ったら、ノコが濡れ縁に前脚をかけ、鼻を押し当てている。「おい、そんなとこ嗅ぐなって」 足を引っこめ、頭を撫でてやると、ノコは喜......
単語の意味
稜線(りょうせん)
稜線・・・連なった山を遠くから見たときの、ある山の頂上と隣の山の頂上を結ぶ、一番高い部分の線。尾根(おね)の線。
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震えおののいている心をしずめて
太宰治 / 人間失格
有島武郎 / 或る女
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雨上がり・晴れ間がのぞくの表現・描写・類語(晴れ・曇りのカテゴリ)の一覧 ランダム5
昼すぎに雪はやんだ。降りはじめた時と同じような唐突なやみ方だった。ぶ厚い雲が粘土のようにところどころでちぎれ、そこから差し込む陽光が壮大な光の柱となって草原のあちこちを移動した。素晴しい眺めだった。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
美しく澄み透った空が見上げられた。 強雨 に洗われて、小砂利の出ている往来には、それでも濡れた雨傘を下げた人々が歩いていた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
雨はもうすっかり上がっていたが、門を出てくる女の子たちは疑ぐり深そうに空を見上げながら傘をさしたりすぼめたりしていた。
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon
夜の間にひどい雨が降った。朝は晴れ、木の葉も地面も屋根も 綺麗 に洗われていた。
志賀 直哉 / 城の崎にて「城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)」に収録 amazon
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「心」の言葉を含む安心の表現(晴れ・曇りのカテゴリ)の一覧 ランダム5
自意識過剰な様子を観察していると、ボロボロの自尊心が、少しずつ修復されて行くような気がする。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
頭や心、すべての重みが抜けていくような感覚を味わった。
瀬尾 まいこ「そして、バトンは渡された (文春文庫)」に収録 amazon
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「晴れ・曇り」カテゴリからランダム5
朝日の光は、会堂の中をパツと明るく照らした。赤く焼けたような光だった。
上林 暁 / 聖ヨハネ病院にて amazon
高いところにある換気用の小窓から、わずかな光が差し込み、それがいつもカーペットの上にぼんやりした筋を作っていた。
小川 洋子 / 亡き王女のための刺繡「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
「安心する」カテゴリからランダム5
顔には人に譲ってはいない自信の色が現われ始めた。
有島武郎 / 或る女
何かに縋って、それを杖にして立ち上がること。世界を秩序立ててくれるもの。それがあるから生きられる、それがないと生きられない、というようなもの。
宮下 奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録 amazon
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