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若葉が風にまるでほどけて行くようであった。

林芙美子 / 魚の序文　作品を確認（amazon）

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青葉・葉っぱ風

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単語の意味

若葉（わかば）

若葉・・・芽を出したばかりの葉。とくに、初夏の木々のみずみずしい葉。新葉（しんば）。

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青葉・葉っぱの表現・描写・類語（植物のカテゴリ）の一覧ランダム５

窓ぎわの檞（かしわ）の葉の一つ一つが雨粒を受けて、発動機のヴァルブのように顫（ふる）えて

稲垣足穂 / 弥勒　amazon関連カテ青葉・葉っぱ雨

堤防の上の葉ざくらの深い緑が眼を射る

尾崎士郎 / 人生劇場青春篇　amazon

ぷちぷち音をたてて青葉が萌（も）えてゆくような気がする。

林芙美子 / 新版　放浪記関連カテ青葉・葉っぱ芽・新芽・若芽

小さな葉の一枚一枚の緑が、したたらんばかりに濃くなる

カレルチャペック / 園芸家12カ月　amazon

八ツ手の葉にいっぱい埃（ほこり）がかぶさったまま露がしっとりとしていて

林芙美子 / 新版　放浪記

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掌でぴしゃりと横面を張り撲（なぐ）るような河風。

永井荷風 / すみだ川　amazon関連カテ川風

強風が横から吹きつけて顔を打つ。

荷物にかけてある、油のにじんだズックのカヴァが時々ハタハタとなった。分らないうちに、風が出てきていた。

小林多喜二 / 蟹工船

奥入瀬（おいらせ）の流れを吹く風が、一晩で積った落葉の上を、まるで箒で片寄せるように、あっちこっちへ小さい吹き溜りをつくっていった。

林芙美子 / 山中歌合「風琴と魚の町/清貧の書 (新潮文庫は 1-4)」に収録　amazon関連カテ枯れ葉・葉が散る風

風の吹く夜は繁みに散立する松の木が細い声をあげて泣き、時折ザザッと俄か雨でも落ちるように朽ちた木の実が屋根を打つ。

阿刀田高 / 裏側「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録　amazon関連カテ風木の実（風景）

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葉がちりめんの皺のようにちぢれる

胡桃の新芽はなかなかいい。かっちりした精巧な銅版画を見るような気分がする

小沼丹 / 胡桃「小沼丹全集〈第3巻〉」に収録　amazon

古い根株が庭土の上に桍の襞（ひだ）のようにもりあがって

林房雄 / 青年 (1964年)　amazon

谷窪（たにくぼ）の新緑は今が盛（さか）りだった。木の葉ともいえない華（はな）やかさで、梢（こずえ）は新緑を基調とした紅茶系統からやや紫（むらさき）がかった若葉の五色の染め分けを振（ふ）り捌（さば）いている。それが風に揺（ゆ）らぐと、反射で滑（なめ）らかな崖（がけ）の赤土の表面が金屏風（きんびょうぶ）のように閃（ひらめ）く。

岡本かの子 / 金魚撩乱関連カテ樹木・木々崖・谷・断崖絶壁晩春・初夏

天を摩するほどの大木

宮尾登美子 / 楊梅(やまもも)の熟れる頃　amazon

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気まぐれな一吹き

村上春樹「羊をめぐる冒険」に収録　amazon

風の吹く夜は繁みに散立する松の木が細い声をあげて泣き、時折ザザッと俄か雨でも落ちるように朽ちた木の実が屋根を打つ。

阿刀田高 / 裏側「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録　amazon関連カテ風木の実（風景）

風が死んだように凪ぎ、帆が全く役に立たない

平岩弓枝 / 風の墓標　amazon

先へは平たい大きな籠（かご）をかける。その籠が時々風に揺れて鷹揚（おうよう）に動いている。

夏目漱石 / 吾輩は猫である関連カテ揺れるはためく・翻る

風でいっぱいふくらんだ蚊帳の中

林芙美子 / 新版　放浪記関連カテ風を受ける蚊帳（かや）

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