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ほとんどの窓は錆付いたようにぴったりと閉じられ、わずかに開いた窓からは色あせたカーテンがのぞいていた。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 ページ位置:32% 作品を確認(amazon)
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廃墟・廃屋・瓦礫の山
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前後の文章を含んだ引用
......が茂り、自転車置場の隅にはヘルメットが一個落ちていた。風が吹くと庭の草が一面、ささやくようにかさかさと揺れた。 わたしは人の気配を探して一つ一つ窓を眺めてみた。ほとんどの窓は錆付いたようにぴったりと閉じられ、わずかに開いた窓からは色あせたカーテンがのぞいていた。ベランダにはどこも埃が積もり、ビールの空き瓶や洗濯ばさみが無造作に転がっていた。 学生寮を見上げたままいとこに一歩身体を近付けると、肩と胸のあたりが微かに触れ合......
単語の意味
錆・銹・鏽(さび)
錆・銹・鏽・・・金属が空気に触れたり水に濡れたりして傷み、赤茶色や青白色に変色し脆(もろ)くなったもの。空気中や水中で金属が酸化し表面にできる、酸化物質や水酸化物質。
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廃墟・廃屋・瓦礫の山の表現・描写・類語(家・建物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
古い自動車が二台雨ざらしになっていた。どちらの車にもタイヤはなく、ボンネットは開けられて内臓をひきずり出されていた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
(使われていないマンション)おおきなお墓
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町の高みには皇族や華族の邸に並んで、立派な門構えの家が、夜になると古風な瓦斯 燈の点 く静かな道を挾 んで立ち並んでいた。
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