身体のどこかが破れてしまいそうなくらいの乱暴な泣き声
小川洋子 / ダイヴィング・プール「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 ページ位置:44% 作品を確認(amazon)
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赤ん坊・幼児が泣く
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前後の文章を含んだ引用
......のわたしに救いを求めるように振り向いた。誰もいないことに気づいて、自分が取り残されたことに気づいて、彼女はスイッチがパチンと切り換わるように明確に泣き始めた。 身体のどこかが破れてしまいそうなくらいの乱暴な泣き声は、わたしの〝残酷な気持ち〟を満足させてくれた。もっともっと泣いてほしいと、際限なく願った。今日のように、その泣き声を抱き締めて癒してあげる人が誰もいないなら、......
単語の意味
身体(しんたい)
身体・・・人のからだ。肉体。
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赤児は両手を 担ぎ、両足を縮めて、力一杯に無闇と泣いた。腹を波打たせながら泣く、その声が謙作には胸にこたえた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
身体のどこかが破れてしまいそうなくらいの乱暴な泣き声
小川洋子 / ダイヴィング・プール「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
赤児の声は段々に 嗄れて来た。 到頭 仕舞いに顔ばかり泣いていて、声は出なくなった。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
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目からはぶわっと涙が飛び出し、ほんとにぶわりと噴き出して
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
〈あ――〉 言葉にならない声と一緒に 啜り泣きが漏れた。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
まどかは叩かれた足を手で押さえていた。眼の周りを涙で濡らし、口を歪めて泣いていた。ヒステリックな状態から、何かを我慢するような、あるいは怯えているような泣き方に転じていた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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