やや下ぶくれで唇 が小さく咲 いて出たような天女型の美貌
岡本かの子 / 渾沌未分 ページ位置:1% 作品を確認(青空文庫)
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唇の厚さ・薄さ
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前後の文章を含んだ引用
......、さかなの背と腹との関係のように、急に白く柔 くなって、何代も都会の土に住み一性分の水を呑 んで系図を保った人間だけが持つ冴 えて緻密 な凄 みと執拗 な鞣性 を含 んでいる。やや下ぶくれで唇 が小さく咲 いて出たような天女型の美貌 だが、額にかざした腕の陰影 が顔の上半をかげらせ大きな尻下 りの眼 が少し野獣 じみて光った。 額に翳した右の手先と、左の腰盤 に当てた左の手首の釣合 いが、いつも天候を気......
単語の意味
下膨れ・下脹れ(しもぶくれ)
美貌(びぼう)
下膨れ・下脹れ・・・顔の下の方である、ほっぺから下が膨らんでいること。また、そのような顔。
美貌・・・美しい容貌。美しい顔かたち。「貌」は、訓読みで「かお」「かたち」と読める。
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女の唇がどす黒い赤色に塗られ、灰色の沼の表面に金魚が下腹を出して浮いているよう
池田 満寿夫 / 10フランの恋人 amazon
白塗りの顔の中で、 唇 だけが燃えていた。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
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