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モダニズムの室内装飾具は素っ気ないマホガニーの荒削りの木地と白真鍮の鋭い角が漂う闇に知らん顔をして冷淡そのものを見るようだ。
岡本かの子 / 巴里祭 ページ位置:24% 作品を確認(青空文庫)
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室内の雰囲気
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......ってみた。雲一つなく暮れて行く空を刺していた黒い鉄骨のエッフェル塔は余りににべも無い。新吉はくるりと向き直って部屋の中を見た。友達のフェルナンドが設計して呉れたモダニズムの室内装飾具は素っ気ないマホガニーの荒削りの木地と白真鍮の鋭い角が漂う闇に知らん顔をして冷淡そのものを見るようだ。フェルナンドは若くて死んだアルザス人だ。夭逝ようせいした天才の仕事には何処か寂しいエゴイズムがひらめいているものだ。  新吉はこの部屋へ今にも訪ねて来る約束のリサに会い度く......
単語の意味
真鍮(しんちゅう)
冷淡(れいたん)
知らん顔(しらんかお)
真鍮・・・亜鉛と銅の合金。金のような美しい輝きがあり、5円玉の素材でもある。引っ張ったり叩いたりしても、割れたりちぎれたりしないので用途が広く、板や箔、精密な鋳物などにも加工される。黄銅(おうどう・こうどう)ともいう。
冷淡・・・1.ものごとに興味や関心を示さないこと。気持ちが冷めていること。淡白。
2.思いやりがないこと。苦しんだり悩んだりしている相手の心を理解する気持ちを示さず、態度が冷たいこと。
知らん顔・・・知っていながら、知らないふりをする顔つき。気付いているのに、気付かないふりをする顔。知らず顔。そしらぬ顔。
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