何となく気があるふたりがいて、何となく約束して、夜になって、食べて飲んで、どうする? となって、今日あたりいけるとお互いが暗黙の打ち合わせをしてる
吉本 ばなな / とかげ「とかげ (新潮文庫)」に収録 ページ位置:37% 作品を確認(amazon)
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セックスに至るまで
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......れなくて、彼女の手に触れることができたらもうなんでもする、神様。 そう思った。そう思ってした。自然も不自然もない。せざるをえない。思い出した。本当はそうだった。何となく気があるふたりがいて、何となく約束して、夜になって、食べて飲んで、どうする? となって、今日あたりいけるとお互いが暗黙の打ち合わせをしてる、というものではなかった、本当はただたださわりたくて、キスしたくて、抱きたくて、少しでも近くに行きたくてたまらなくて一方的にでもなんでも、涙がでるほどしたくて、......
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志乃はだまって、暗闇のなかに衣ずれの音をさせた
三浦哲郎 / 忍ぶ川 amazon
女優は男優の服を脱がした。男優は、走ったあとのような荒い息をして、やがて、泳ぐように女優の身体の上で動き始めた。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
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自分の中に何かが芽生えるのを感じた。 たとえて言えば、気持ちのいい春の 宵、あまりよく知らないけれど好意を持っている女性と待ち合わせをしていて、どこに食事に行こうか、飲みに行こうかと考えながら電車に乗っているときのような浮かれた感じ、今晩やれるかやれないかとかまったく考えなくても、そのひとの整った立ち居ふるまい、私のために装われたスカーフの 柄 とかコートのすそとか笑顔とかをみていると、まるで遠くの美しい風景を見ているように、自分の心までもがきれいになったような気分になれる感じ、ずっと失われていたそういううきうきするものがそのとき、 香るようにふっとよみがえったのだ。
吉本 ばなな / とかげ「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
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