声を限りに呼びたててみた
太宰治 / 走れメロス ページ位置:48% 作品を確認(青空文庫)
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叫び声(叫ぶ)・わめく
大声
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......とうとうと下流に集り、猛勢一挙に橋を破壊し、どうどうと響きをあげる激流が、木葉微塵 に橋桁 を跳ね飛ばしていた。彼は茫然と、立ちすくんだ。あちこちと眺めまわし、また、声を限りに呼びたててみたが、繋舟 は残らず浪に浚 われて影なく、渡守りの姿も見えない。流れはいよいよ、ふくれ上り、海のようになっている。メロスは川岸にうずくまり、男泣きに泣きながらゼウスに......
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言葉が審判の声のようにするどく耳の奥で聞こえる
山本 周五郎 / やぶからし amazon
嗚咽とも怒号ともつかない叫びが咽喉を破る
中島 敦 / 李陵 amazon
その声が一しきり烈 しく波動して、渦巻いて、消え去った
夢野久作 / ドグラ・マグラ
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大声・大きな声の表現・描写・類語(声・口調のカテゴリ)の一覧 ランダム5
夏目漱石 / 吾輩は猫である
閻魔大王は森羅殿も崩 れる程、凄 じい声で喚 きました。
芥川龍之介 / 杜子春
心を傷めたり、ひけ目を感じている様子も見せず、普通な大きい声だった。
岡本かの子 / 母子叙情
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