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ごそごそと何かを漁り始めた。それはまるで野生の虎が餌を漁っているよう
金沢 優「もしも高校四年生があったら、英語を話せるようになるか」に収録 ページ位置:79% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......いが、ここはひとまず私が折れるしかない。とりあえずこの場を収拾しないと。 しかし、阿蘇先生はそんな私の態度に満足しなかった。私物が入っている棚の引き出しを開け、ごそごそと何かを漁り始めた。それはまるで野生の虎が餌を漁っているように見えた。そして、中から大量のプリントの束を取り出し、それを私に向かって無造作に投げた。「これを毎日、宿題として三組の生徒に出して下さい。提出先はあなたを通さず......
単語の意味
虎(とら)
虎・・・1.ネコ科の哺乳動物の中で最大の種。背中から腹にかけて黄色の地に黒い縦縞(たてじま[=頭と尾を結ぶ線に対して、直角に交わる縞模様])がある。口が大きく、鋭い牙と爪を持ち、眼光が鋭い。アジア地域では、強さや恐ろしさの象徴。肉食で、単独で狩猟を行う。皮は敷物などに用いられたが、乱獲され、現在では各地で保護されている。
2.俗に、酔っぱらいのこと。
2.俗に、酔っぱらいのこと。
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警察の威信をかけた徹底的なシラミつぶしの捜査
飯田 栄彦 / 昔、そこに森があった amazon
(困難な捜索作業は)太陽の射さない森を磁石もなく探索しているようなものだった。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 amazon
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段々陽のさしそめて来る港町をつっきって汽車は山波 の磯べづたいに走っている。私の思い出から、たんぽぽの綿毛のように色々なものが海の上に飛んで行った。海の上には別れたひとの大きな姿が虹 のように浮んでいた。
ガムテープでぐるぐる巻きにされた少年は椅子と同体だった。どんなに暴れようとも椅子から逃れられないその姿は、悲壮感の塊に見えた。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
まずこちらの話を聞いてくれ、と。しかし声は出てこなかった。声帯を震わせるだけの空気がそこにはもうなかったし、舌も喉の奥で石のように固まったままだ。気管は今では隙間なく塞がれていた。空気は一切入ってこない。肺は新鮮な酸素を死にものぐるいで求めていたが、そんなものはどこにも見当たらない。身体と意識が分割されていく感覚があった。身体が寝袋の中でのたうち続けている一方、彼の意識はどろりとした重い空気の層に引きずり込まれていった。両手と両足が急速に感覚を失っていった。なぜだと彼は薄れていく意識の中で問いかけた。なぜ俺がこんなみっともないところで、こんなみっともない格好で死んでいかなくてはならないんだ。もちろん答えはない。やがて辺縁を持たぬ暗闇が天井から降りて、すべてを包んだ。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
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