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荷物を背負って一人で出掛ける。《…略…》亀が這っているような自分の影が何ともおかしい。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:99% 作品を確認(青空文庫)
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背負う・背中に乗せる
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前後の文章を含んだ引用
......荷車に山のように白い豆腐のおからが盛りあげて、蠅 がゴマのようにはじけている。おからが食べたくなる。葱を入れて油でいったら美味いな。 家にいるのが厭なので、また、荷物を背負って一人で出掛ける。別に大した事もないけれど、何時もさんりんぼうのような暮しで、今日のようないい天気をとりにがすのも変な話だと、大久保へ出て、浄水から、煙草専売局へ出て、新宿まで歩く。油照りのかあっとした天気だ。抜弁天 へ出て、一軒一軒歩いてみるが、クレップの襯衣なぞ買ってくれる家もない。 余丁 町の方へ出て、暑い陽射しのなかに、ぶらぶら歩く。亀が這っているような自分の影が何ともおかしい。三宅やす子さんの家の前を通る。偉い女の人に違いない。門前の石段に一寸腰を降して休む。三宅さんは、朝飯も食べない女が、自分の門前に腰をかけているとも思うまい。門の......
単語の意味
背負う(せおう・しょう)
亀・龜(かめ)
背負う・・・1.運ぶべき物や人などを、背中にのせる。
2.苦しい仕事や重い責任などを引き受ける。
2.苦しい仕事や重い責任などを引き受ける。
亀・龜・・・カメ目の爬虫類の総称。堅くて丸い甲羅を持ち、敵に襲われると、頭・尾・手足をその中に隠す。大まかに陸亀と海亀に分けられる。海亀は手足がヒレになっていて水中を泳ぐのはうまい。背中の模様は六角形。日本では鶴と共に長生きする動物としてめでたいものとされる。冬眠する。「亀」の字は亀の姿からの象形文字。
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荷物を背負って一人で出掛ける。《…略…》亀が這っているような自分の影が何ともおかしい。
林芙美子 / 新版 放浪記
風呂敷包みをまるでアンパンか何かのように子供らしく背後に隠して
林 芙美子 / 魚の序文「風琴と魚の町/清貧の書 (新潮文庫 は 1-4)」に収録 amazon
有島武郎 / 或る女
男の子を瘤のように背中にのせ
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