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溪が瀬をなして轟々 と激していた。瀬の色は闇のなかでも白い。
梶井基次郎 / 闇の絵巻 ページ位置:47% 作品を確認(青空文庫)
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夜
川
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前後の文章を含んだ引用
......こした。バァーンとシンバルを叩いたような感じである。私はその橋を渡るたびに私の眼がいつもなんとなくそれを見るのを避けたがるのを感じていた。 下流の方を眺めると、溪が瀬をなして轟々 と激していた。瀬の色は闇のなかでも白い。それはまた尻 っ尾 のように細くなって下流の闇のなかへ消えてゆくのである。溪の岸には杉林のなかに炭焼小屋があって、白い煙が切り立った山の闇を匍 い登っていた。その煙は......
単語の意味
激する(げきする)
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(夜が深まる)空の青が昨日と同じように一刻一刻その深みを増し、大きな円形の月が海の上に昇り、いくつかの星が空に孔を 穿った。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
街は夜だ。信号待ちのフロントグラスの前をゆきかう人々は、サラリーマンもOLも、若者も年寄りもみんな光って美しく見える。静かに冷たい夜のとばりの中を、セーターやコートに包まれて、みなどこかしらあたたかい所を目指してゆく時刻だ。
吉本 ばなな / 満月 キッチン2「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
外には、ただ、黒洞々 たる夜があるばかりである。
芥川龍之介 / 羅生門
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鱗のように照り映えながら、川水は 縞をなした岸辺の岩を洗いつづけた。
北杜夫 / 牧神の午後 amazon
浅く走っていく水が、ぴくぴくする痙攣の発作のように光る
佐藤 春夫 / 田園の憂鬱 amazon
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陽を受けた海が針をまき散らしたようにキラキラと光る
遠藤 周作 / 何でもない話 amazon
海で泳ぐものは一人もない。波の間に枕などが浮いていると恐ろしいもののような気がした。
梶井基次郎 / 海 断片
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パーキング・エリア内は暮色が辺りを包み、オレンジ色の街灯が灯っていた。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
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