(呪われた本)いつも感じる。お父さんが死ぬ前の部屋にもいた。気配があるの。邪悪な、運命の力みたいなもの、あの本からしみ出してくる。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 ページ位置:69% 作品を確認(amazon)
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霊的な気配
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......も、いつも感じた。何かの道具になってるような無力感。いつも自分のほうが弱い。」 目を大きく見開いて萃は言った。「私、怖いものなんて何もないけど、あれだけは別よ。いつも感じる。お父さんが死ぬ前の部屋にもいた。気配があるの。邪悪な、運命の力みたいなもの、あの本からしみ出してくる。お父さんもそれで死んだ。私が生きているのは、それのせいなのかもしれないと思うといやになる。あなたと会ったことも、こうしていることも。」「それって、よくわかるんだ......
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(呪われた本)いつも感じる。お父さんが死ぬ前の部屋にもいた。気配があるの。邪悪な、運命の力みたいなもの、あの本からしみ出してくる。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
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(傷をいやす不思議な力)母が死んでいくのがわかって、こわくてこわくて、必死で傷口に手を当てて、止血しようとしたのね。そのときに、自分は治す力がある、って知った。映画や漫画みたいに血が止まったり、傷口が消えたりはしなかったけれど、確かに、手が光った感じがして、手ごたえがあった。血の流れる量が少なくなっていくという感じが。
吉本 ばなな / とかげ「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
目に見えないものが、あるのは知ってる。《…略…》それにどういう名前をつけるかは人それぞれだと思う。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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