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首すじへ、二度目の十手が、その頸動脈を狙って走った
吉川英治 / 雲霧閻魔帳 ページ位置:82% 作品を確認(青空文庫)
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刃物で人を切る(刺す)
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前後の文章を含んだ引用
......ゆくと、いきなり物陰から、彼の二の腕へぴしっ、と十手が唸ったと思うと、 「雲霧ッ。御用ッ」 と、眼のわるい武士――高梨外記が呶鳴った。 あッ――蹌 めいてきた雲霧の首すじへ、二度目の十手が、その頸動脈を狙って走ったが、眼のわるい外記、手元が狂って針屋の雲霧に、かえってその腕くびを掴まれたと思うと、 「えいッ、何しやがる」 肩越しに、軒先へ、投げつけられた。 すると、ほとんど......
単語の意味
首・頸・頚(くび)
首筋・頸筋(くびすじ)
首・頸・頚・・・1.頭と胴体をつなぐ細い部分。頸部(けいぶ)。また、「頭」そのものを指す場合もある。
2.1に似た役割を果たす部分や似た格好の部分。衣服の襟(首にあたる部分)。「びんの首」「セーターの首」など。
3.免職や解雇することをあらわす。首を切るという意味から。
2.1に似た役割を果たす部分や似た格好の部分。衣服の襟(首にあたる部分)。「びんの首」「セーターの首」など。
3.免職や解雇することをあらわす。首を切るという意味から。
首筋・頸筋・・・首の両側から後部にわたる部分。首の後ろ側の部分。項(うなじ)。襟首(えりくび)。首根っ子・頸根っ子(くびねっこ)。
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太刀が身に食い入るたびに、まりをたたくような、まるくこもった音が立つ
司馬 遼太郎 / 最後の将軍 amazon
(刀を)ばっと、風を割って落した。
吉川英治 / 治郎吉格子
婦人の腹部、臍の右上にナイフの切っ先が当たる。力を加えると、表皮に刃がめり込んでいく。腹直筋を切り、毛細血管、神経を割く。ナイフが肉を破り、穴を空ける。肝臓に到達したところで、一度、止まる。 婦人が涎混じりに、呻いた。 ナイフが外に引き出されるのと同時に、刃先が離れた血管から、次々と血が漏れる。 間を置かずして、次に婦人の胸にナイフを向けた。左の乳房の膨らみから数センチ下に、力を込め、刃を突き出す。 ナイフは脂肪を通過し、肋硬骨の隙間を縫って、さらに奥に進み、心筋に突き刺さる。 婦人の目は見開かれている。ガスを吐き出すかのように、ひゅうっと口から息を出す。 ナイフがもう一度、外に出ると、婦人の顔から色が消え、尻から後ろへ倒れた。
伊坂 幸太郎 / グラスホッパー 角川文庫 amazon
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私は男の腕に狼 のような歯形を当てた。
林芙美子 / 新版 放浪記
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刑場一ぱいに鳴り響くほど音高くメロスの右頬を殴った。
太宰治 / 走れメロス
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