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私のほうは何だかまだうまく、この時間になじめなくて不思議な感じが残っていた。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 ページ位置:68% 作品を確認(amazon)
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違和感・しっくりしない
居心地が悪い
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前後の文章を含んだ引用
......だよ、夜中はみんな寝てるし。すきを見てぱっと来たの。」 弟は言った。よく見ると確かに、ジャンパーの下はねまきだった。「ココアおいしい、もう一杯。」 と笑った。 私のほうは何だかまだうまく、この時間になじめなくて不思議な感じが残っていた。それは淋しく静かな世界に、深夜の脱走で高揚した弟が夢のようにふわりと飛び込んできたからだった。「どうして、純子さんに何かあったってわかったの? 実際何かあったん......
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味噌汁の、砂が抜けきっていないあさりを噛みしめて、じゃりっときた時と同じ、ものすごい違和感
綿矢 りさ / 蹴りたい背中 amazon
断片が混じりあってしまった二種類のパズルを同時に組み立てているような気分
村上 春樹 / 1973年のピンボール amazon
もっともそれは誰がどう眺めまわしても苦労といった類いのものではなかった。メロンが野菜に見えないのと同じことだ。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
(何かがおかしい)──なにかがおかしい── そう思わずにいられない。ここ数ヵ月というもの、ずっと不確かな思いに囚われている。それがなんなのか、自分でもよくわからない。
阿刀田 高 / 裏側「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
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居心地が悪いの表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
ラブホテルの内壁は、コンクリートにそのまま壁紙を張ったような、息がつまる部屋だった。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
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自分でいることすらむつかしい、この現代のありよう。くもの巣みたいに張りめぐらされ、歩くとふっ、ふっとまとわりついてくる何かの影。はらいのけてもぺたりとした感触を残す。無視しきれないくらいの割合で空気にまぎれ込み、バイタリティーとか、生命の輝きとは最もかけはなれた弱っちい虫けらのようなエネルギー。見えないふりができても、それがあるかぎり、すっきりと視界が晴れることはない。
吉本 ばなな / キムチの夢「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
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