屋根へ石を載せた豆板のような家
吉川英治 / 銀河まつり ページ位置:79% 作品を確認(青空文庫)
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家の佇まい・外観
屋根・かわら・屋上
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......曲川に沿って、二里ばかり上 へ遡 ると、山と山の間、すべてひろい河原地へ出る。 しいんとした薄暮のいろが低く水面に降りていた。西岸の山の尾根から河原のふちへかけて、屋根へ石を載せた豆板のような家がまばらに散在して見える。 戸倉の温泉 だった。やがてその辺に、チラチラと数えられるほどの燈火 がつく。 「支度がよかったら、ぼつぼつ出かけようじゃないか。もう七之助......
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(漁師の家)竹串にさされた生鰯が、むしろの上にならんで、雨あがりの薄陽がその上に銀を散らしている。
林芙美子 / 新版 放浪記
生垣に黄色い花をつけた南瓜の蔓の這っている家
黒井 千次 / 春の道標 amazon
豚小屋みたいな牢番長屋
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
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あとには燃えるような青空の中に不規則な屋根の波ばかりが目をちかちかさせて残っていた。
有島武郎 / 或る女
古い瓦屋根が慌てて化粧でもしたようにまぶしく光る
阿久 悠 / 瀬戸内少年野球団〈上〉 amazon
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聖堂の中は君が思うよりもずっと暗かった。ついさっき通り抜けたばかりの扉の向こうには光があふれているのに、そのうちのほんのわずかな一筋か二筋が、遠慮深げに射し込んでいるばかりだった。石の床は摩耗し、暗がりに染まって濡れたようになり、靴底にひんやりと吸いついてきた。小さな窪みの一つ一つが水滴のようだった。
小川 洋子 / 乳歯「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
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