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激しく肩で息をした。ある切ない塊が胸を下ってゆくまでには、必ずどうすればいいのかわからない息苦しさを一度経なければならなかった。
梶井基次郎 / 冬の日 ページ位置:92% 作品を確認(青空文庫)
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喘ぐ・息を切らせる・荒い息
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前後の文章を含んだ引用
......てしまったのを感じた。彼はだんだん呼吸が切迫して来る自分に気がつく。そして振り返って見るとその道は彼が知らなかったほどの傾斜をしているのだった。彼は立ち停まると激しく肩で息をした。ある切ない塊が胸を下ってゆくまでには、必ずどうすればいいのかわからない息苦しさを一度経なければならなかった。それが鎮まると堯はまた歩き出した。 何が彼を駆るのか。それは遠い地平へ落ちて行く太陽の姿だった。 彼の一日は低地を距 てた灰色の洋風の木造家屋に、どの日もどの日も......
単語の意味
切ない(せつない)
肩で息をする(かたでいきをする)
胸(むね)
息苦しい(いきぐるしい)
切ない・・・悲しさや寂しさや恋しさで、胸がしめつけられる気持ちのこと。やりきれない思い。やるせない思い。
肩で息をする・・・上下に肩を動かして、苦しそうに呼吸をする。
息苦しい・・・1.息をするのが苦しい。呼吸が苦しい。胸に圧迫感があって息が詰まるような感じである。
2.胸を圧迫されるような、重苦しい感じの雰囲気だ。緊張した空気が漂っていて、軽々しい言動などできそうもない雰囲気だ。
2.胸を圧迫されるような、重苦しい感じの雰囲気だ。緊張した空気が漂っていて、軽々しい言動などできそうもない雰囲気だ。
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喘ぐ・息を切らせる・荒い息の表現・描写・類語(声・口調のカテゴリ)の一覧 ランダム5
しばらく 喘ぐように呼吸していた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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「声・口調」カテゴリからランダム5
彼が黙ってしまうと、静けさが二人の間に舞い降りてきた。わたしは窓ガラスのしずくを、一粒一粒数えていった。それは次から次へと休みなくこぼれ落ちてきた。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
叫ぶ声がか細い糸になって朝の空気の中に伝わってくる
黒井 千次 / 春の道標 amazon
細い金属の線を思わせる、繊細な微かに震えを帯びた感じの声
高見 順 / 如何なる星の下に amazon
宮沢賢治 / 銀河鉄道の夜
「呼吸」カテゴリからランダム5
彼女はその深い緑の風景を呼吸しているようだった。
吉本 ばなな / 哀しい予感 amazon
息が切れた。しかし煙草をやめたおかげで悪くない息の切れ方だった。喉にひっかかるような嫌な感じがない。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
腹の底に、欠伸の素が粉にでもなってふわふわ舞っているように、生暖かい欠伸が出て、止まらない
谷村 志穂 / ハウス amazon
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