なんとも言えない幸福な感謝の心が、おさえてもおさえてもむらむらと胸の先にこみ上げて来た。
有島武郎 / 生まれいずる悩み ページ位置:51% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
幸せ・満足な気持ち
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......回復したように見えた漁夫たちが、必死になって君たちの船とその船とをつなぎ合わせ、半分がた凍ってしまった帆を形ばかりに張り上げて、風の追うままに船を走らせた時には、なんとも言えない幸福な感謝の心が、おさえてもおさえてもむらむらと胸の先にこみ上げて来た。 着く所に着いてから思い存分の手当をするからしばらく我慢してくれと心の中にわびるように言いながら、君は若い漁夫を卒倒したまま胴の間の片すみに抱きよせて、すぐ自......
単語の意味
胸(むね)
ここに意味を表示
幸せ・満足な気持ちの表現・描写・類語(喜びのカテゴリ)の一覧 ランダム5
(幸福とは)道端にはしきりにそこいら中の人を呼びとめて「幸福とは何だと思いますか」と必死にたずねている人達がいた。《…略…》しかしそのおかげで、急ぐ私の心には一瞬、幸福を想う残像がすーっと桃色の尾をひいた。幸福をうたういくつかの名曲のメロディーも、次々と心に流れたような気がした。 しかし、と私は思った。 決して届かないふうなところに、もっと強く金色に光るイメージがあって、みんなが本当に欲しいのはそれなような気がする。希望とか、光とかを全部集めたよりももっと強烈なもの。 それは、駅前で幸福についてたずねているとどんどん逃げていってしまい、お酒を飲みすぎるとぐんと近づいてきて、あたかも手に取れそうに思えるもの。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
彼はプレイヤーを止めた。音楽は、もうそれで十分で、自分の内と外とが、 両ながらに静まってゆくのを感じた。
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
胸で喜びを感じるときの表現・描写・類語(喜びのカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
幸せ・幸福な気持ちの表現・描写・類語(喜びのカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
喜びを心で感じるときの表現・描写・類語(喜びのカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
「喜び」カテゴリからランダム5
同じカテゴリの表現一覧
喜び の表現の一覧
感情表現 大カテゴリ